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夏至が過ぎ、涼茶と薬浴の季節に
2006年の夏至は6月21日。夏至は中医学にとって、特別な意味がある。
中国人の間では、養生の見地から「冬令進補」は広く知られているものの、夏場の養生に関しては、以外にもなじみが薄い。しかし、夏場こそ体の消耗が激しく、養生をしなければならないというケースが少なくない。
中国の中でも、最も古い節句といわれている夏至は、この時期を境にして古代から涼茶と薬浴を行う習慣がある。邪気を避け、体の健康を保つための薬浴は、艾・菖蒲・野菊花などを煎じて、お風呂に入れる。
一方、涼茶は、金銀花・菊花・決明子・芦根などを煎じて、飲み物として服用する。いずれも寒涼の性質があり、体内の熱を冷ます作用がある。中医学的には、清熱解毒・去湿生津・清火明目のほか、美容の効果もある。
最近、こういった健康分野での中医学の処方がちょっとしたブームになっている中国では、インターネットを検索するといろいろな涼茶や薬浴の処方が記載されている。しかし、若い女性の間にも人気が出始めている一方で、中医学の専門家は不確かな情報が、人体に及ぼす影響を懸念し始めている。
生薬といえども薬といえば薬。正しい服用法を知ってもらうことは極めて重要だ。
出典:
担当:山之内 淳
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