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涼茶を広東食品文化遺産に
中国の南方地方ではおなじみの涼茶が、広東省文化庁、広東省食品行業協会などによって組織される広東省食品文化遺産認定協会によって広東省ではじめての食品文化遺産として登録された。これにともない、広州王老吉薬業股份有限公司など大手涼茶メーカーが《涼茶保護公約》にサインした。
今回食品文化遺産として登録された涼茶の処方は33種類にのぼり、製造技術も保護されることになった。
涼茶は華南嶺南地方特有の文化遺産で、その他の地区ではあまり見られない。暑い気候によって育まれてきたため、中国伝統医学(中医学)と密接に関係がある。生薬を基礎とし、主に体の熱を冷ます清熱解毒作用、のどの渇きを癒す生津止渇作用のある生薬で構成されており、広東人など華南の人々は伝わるさまざまな処方を自宅でも煎じている。しかし、医者の処方が必要な薬として扱われておらず、あくまでも飲み物としての食文化の一部であるため、今日まで人々に愛されてきた。
《涼茶保護公約》によって、処方や加工方法は中国の法律に基づいて厳密に管理されるようになり、また品質面でもよりいっそうの向上が期待されている。
出典:羊城晩報 2005年9月5日など
担当:山之内 淳
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