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上海でも暑くなり、百合や苦瓜(ゴーヤ)の売り上げ好調
日本でもダイエットなどですっかりとおなじみになったゴーヤは、中国でも代表的な夏の野菜の一つで、中医学の食養で使われる食品でもある。苦瓜の苦味は、慣れなければすこし食べづらいかもしれないが、夏のような暑い天気にはその性質ともにふさわしい食品のひとつだ。
中医学では苦味は、体内の陰陽を調える作用があり、食欲が不振な場合、脾胃の働きを高めることができる。さらに苦味は心経に入るため、心火を降泄させることができる。そのため、本場中国の中華料理では、とくに夏場を中心に苦瓜は欠かせない。
上海では、最近夏場に欠かせない口当たりのよい野菜の売り上げが伸びてきている。上海市内にある江橋野菜卸売り市場では、百合の売り上げも伸びており、1日あたり50-60トンに達するという。さらに、これから天気が暑くなると1日100トンにも達する見込みだ。苦瓜も好調で、毎日40-50トンが出ていくという。
百合も夏には欠かせない食品だ。生薬では潤肺止咳・清心安神の働きがある。中国では緑豆と一緒に日常的に使われることが多い。(写真は上海で売られている福建省産のゴーヤ。)
出典:東洋学術出版社
担当:山之内 淳
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