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中医薬の健康食品、相変わらず消費者の注目をあびる
5月23日に北京で開催された第7回北京科学博覧会養生保健科術発展サミット会議にて、中国の健康食品事情についての発表が行われた。
このなかで、中国保健協会養生保健専業委員会の名誉会長劉建文氏によると、中国のここ数年の健康食品市場の売り上げの増加は目覚ましく、毎年500億元規模の市場規模となっている。さらに2003年にはSARSの影響もあり、健康食品の売り上げ高は30-50%の割合で増加した。中国の健康食品市場には大きく分けて3つの分類がされる。一つは中医理論を基礎とし、中医薬を原料とした産品、もう人は栄養学の立場から考案された産品(サプリメントなど)、さらに生物工学の立場から、原料をさらに化学的に精製して作られた産品の3種類だ。データー的には2002年には、1年で828種類の健康食品が新たに批准されたが、そのうち中医薬系統が552種類、栄養補充系統が140種類、生物化学系統の製品が136種類となっており、文字通り中医薬系の製品が全体の半分以上を占めている。現在中国の動植物生薬原料は12807種類あり、そのうち11146種類が植物で占められる。また全国の植物薬原料の耕地面積は40万ヘクタール、生産基地だけでも600箇所を超える。ただし、これだけ豊富な種類がありながら、実際健康食品などの原料として使うことが許可されている薬材は201種類にすぎない。いずれにしろ、中国は中医薬の本場だけあり、消費者の需要も多く、健康食品関係での中医薬の発展は期待されている。一方で、中国各地での法制化も急ピッチで進んでいる。
出典:新華社5月24日を参考
担当:山之内淳
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