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推拿を使って治療する幼児の慢性の下痢 

 推拿の中でも、幼児など子供に対する推拿治療は中医学の特色のひとつでもある。たとえば便秘、咳、下痢、おねしょう、食欲不振などに使われることが多い。 
 子供によく見られる非細菌性の下痢に関しては、推拿が一定の効果をあげることができる。特に夏になると、幼児を中心に大便の回数が増加し、時には水のような下痢を起こす場合がある。治るまでに時間がかかり、薬物治療の効果が期待できない場合が多い。そこで、中国では推拿と中薬をあわせた治療法で効果をあげている。
 子供の下痢は弁証によっていくつかのパターンに分けることができる。たとえば湿熱型や、寒湿型、脾胃不和型、食べすぎが原因の傷食型などもそうだ。そこで推拿では3-5回の治療を基準に、患者の症状にあわせて経穴と手法を決め、治療を行う。早い場合には2,3回の治療で効果を示すこともあり、効果は比較的高い。これら推拿の手法をうまくつかうと、胃酸の分泌や、消化酵素の働きを高めることが可能で、さらに免疫力を高めることもできることが実験のデータによって明らかになっている。
 また簡単な摩腹、揉腹、捏脊、軽揉背部などの推拿なら、家庭でお母さんが子供にできるので、便利だ。 

出典:上海中医薬報より抜粋 
担当:陳志偉 (山之内 淳 整理)


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