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上海市、「膏方」の加工規準と処方を組む中医師を認定
上海市中薬行業協会では、上海市食品薬品監督管理局の指導の下で、「2006年度の規準を満たした膏方加工企業」と、膏方を処方するための「膏方師」の研修を受けた中医師の登録名簿を発表した。
膏方は上海を中心とした江南エリア独自の養生法で、冬になると各地の中医病院で処方が行われる。昨今の都市部の健康ブームで、膏方の服用者は年々20%の割合で増加している。ただ、現実には生薬の品質が悪かったり、重金属や残留農薬の問題などが明るみになっている。
そのため、上海市の関係機関では、膏方の製造技法が規準を満たした企業(薬局)を24社選び、品質の高い膏方を患者に適用できるようにしている。
一般に、生薬の処方がかける医師なら、膏方の処方も書けるようになっているが、患者にあったいい膏方の処方を書くためには、かなりの経験が必要だ。
そのため、上海市衛生局中医薬管理処、上海市中医薬学会、中薬行業協会では、今年7月より膏方のための研修会を中医師対象に開き、合格した103人に、今年初めての膏方研修済みの証書を発行した。
膏方には、人参や冬虫夏草など高価な生薬が大量に使われる。そのため、患者側からしても、本当にこれら材料が使われているのか、心配なのも確か。膏方を製造する業者側も、患者の信頼を得るために必死だ。
出典:青年報 2006年11月9日
担当:岸田 賢治
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