4月17日午後に行われた上海市衛生局の記者会見で、上海で2例目のSARS患者が確認された。すでに隔離され、症状も安定している。この患者は男性で68歳、先に1例目として報告された女性患者の父親にあたる。
上海の中医界でも、SARS対策のために専門家によるチームが組まれた。上海市衛生局の発表によると、今回結成された「上海市防治非典型肺炎中医専家諮_ 組」は上海市の著名な呼吸器関係の老中医で結成されていて、今後上海市のSARS治療現場において中医学的立場からさまざまなアドバイスが行われることになる。すでに上海の医療現場ではSARS治療において西洋医学の新薬とともに、煎じ薬も積極的に導入されている。
上海市防治非典型肺炎中医専家諮詢組のメンバー
顧問:
・張 鏡人(上海市衛生局顧問、全国著名中医、上海市第一人民病院教授)
・顔 徳馨(全国鉄路系統中医学会会長、全国著名中医、上海市鉄路中心病院教授)
・沈 自尹(中国科学院院士、上海市中西結合学会名誉会長、復旦大学附属華山医院教授、博士指導教官)
組長:
呉 銀根(全国中西医結合学会呼吸器系専門委員会主任、上海市中医薬学会呼吸器系分会主任、上海中医薬大学附属龍華医院教授、博士指導教官)
副組長:
・黄 吉_(上海中医薬大学付属曙光医院教授)
・董 競成(全国中西医結合学会呼吸器系専門委員会副主任、復旦大学附属華山医院教授、博士指導教官)
組員:
・邵 長栄 (全国中西医結合学会呼吸器系専門委員会顧問、上海市名中医、上海中医薬大学附属龍華病院教授)
・張 雲鵬(上海市名中医、上海市中医文献館教授)
・王 霊台(中華中医薬学会肝臓病専門家委員会副主任、上海市中医薬学会感染学会主任、上海市名中医、上海中医薬大学附属曙光病院教授、博士指導教官)
・沈 慶法(中華中医薬学会腎臓病専門委員会主任、上海中医薬大学温病教研究室主任、教授、博士指導教官、中華医学会中西医結合感染分会副主任)
[2003年4月17日]
(上海中医薬大学修士課程・中医内科学 藤田康介記)