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鉛が基準値の400倍、冬虫夏草が毒草に

 中国では、最近重金属などを含む生薬が各地で見つかっているが、一部正規ルートで納入されていない生薬を中心に、鉛やカドミウムなどの重金属が見つかり、広州などのメディアで大きく報道された。

 広州の中山大学生物科学院のある教授が、広州市内にある清平生薬市場で購入した冬虫夏草、検査に出すと鉛が160㎎/kg、カドミウムが0.57mg/kg検出され、食料衛生基準の10倍~400倍の濃度になることが分かった。

 さらに、この教授は香港で買ってきた冬虫夏草と広州で買ってきた冬虫夏草を水につけると、広州で買ってきた分に関しては、5分後に水が黄緑色に着色した。

 実は、中国の一部の生薬市場では、重量をごまかすために、値段の高い生薬に対して、中に金属粉を混ぜる行為が流行しているという。そのため、表面上は普通に見えても、検査に出すと引っかかってくるという。

 もちろん、生薬が育った土壌の重金属による汚染も考えられる。しかし、中国にはまだ生薬に含有される重金属に関する法的規準がなく、食用品の数値で代用しているのが現状。また、昨今ニセモノ生薬に対する市民のクレームも増えおり、早急な対策が求められる。

 かりにニセモノであっても、健康を害さなければよいものの、万一病気になるようなことがあれば、一大事である。 

出典:羊城晩報


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