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上海で冬虫夏草ホットラインが開通

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 西蔵への鉄道が開通するなど、中国の沿海部分との交通アクセスが格段に改善したが、西蔵地方へいって生薬などを買ってくる市民も増えている。特に、西蔵地方にある那曲地区は冬虫夏草の産地とし有名で、このほど専門家を上海に派遣して、市民に対して偽物の冬虫夏草を見分けるための電話ホットライン(上海:021-65400750)を開通させた。

 冬虫夏草の専門家によれば、昨今の冬虫夏草の乱獲により、西蔵エリアでも冬虫夏草の産出量が減っており、今年も7.5万トンを越えないものと見られている。しかし、全国で販売されている「本物の冬虫夏草」は250万トンになるといわれ、そこからもその多くが偽物であることが分かる。

 価格が高いだけに、以下のような注意を払う必要がある。

1.冬虫夏草が保存できる期間は1年半から2年が限度。一部業者では、コストを下げるために賞味期限の過ぎた冬虫夏草を販売している。

2.中国には冬虫夏草ににた植物が500種類あるといわれており、一部には形が似ていても毒性があるものが報告されている。値段も1キロ当たり数万人民元(数十万円に相当)から10数元(150円程度)までさまざまで、場合によっては暴利となることがある。

3.冬虫夏草の中に重金属を埋め込んで、体重を重くする。ひどいばあいには、乾燥させても30%以上体重が重くなることがある。

4.小麦粉などをつかって偽の冬虫夏草を作る。

中国の場合、あちこちに偽物の生薬を売る商人がいるため、専門家のアドバイスなしで買うことはかなり危険だ。 

出典:新民晩報 2006年10月15日 
担当:岸田 賢治


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