中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

最新の『英国医学雑誌』のインターネット版の記事によると、偏頭痛の治療に鍼灸治療が有効であることが発表された。
　英国の医師が偏頭痛が1週間のうち数日必ず発症する401人の患者に対して治療を行い、一組には毎週12回の鍼灸治療を、もう一組には薬物による一般的に治療を行った。実験は1年間に及び、はじめの1ヶ月、4ヵ月後、1年後と患者が日記に自身の頭痛の程度を記録してもらうというもの。その結果、鍼灸治療を行ったグループは1年後には34%が頭痛が軽減したと記録したものの、薬物治療したグループに関しては16%が頭痛が減少したと記録した。また鍼灸治療を行ったグループは、薬物治療を行ったグループと比べると1年のうちで頭痛を起こした日数が22日少なく、頭痛によって仕事や学校を休む日数も15%減少した。さらに鍼灸治療を行ったグループは病院に行く回数も25％減少したという。
　この結果に対して、英国の研究者は、慢性の頭痛の治療、とくに偏頭痛の治療に関して、鍼灸が一定の効果があることが確かめられたとしている。　

出典：新華社2004年3月18日