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「脳性まひ」児童の症状改善に「舌針」が有効、香港の研究
「舌針」とは、鍼灸の考え方に基づいて、舌部の経穴を用いて治療することをいう。「舌針」による治療が脳性まひの児童の四肢の協調性を改善するのに一定の効果があることが、国際的にも有名な『神経学神経外科および精神病学』の2004年7月号に発表された。
この研究は、香港大学小児科の黄珍妮教授と「舌針」の創始者である孫介光、香港明愛医院小児科の高震雄医師の共同研究による。3歳から16歳の33人の脳性まひの香港人児童を対象に研究が行われ、そのうち22人が舌針による治療を受け、治療をうけなかった11人と比較すると、四肢の協調能力の改善が明らかに見られたという。
11歳のマレーシアからきたという少女は、脳性まひにより体の自由が利かず、いつも介護が必要な状態であったが、治療をうけたあと物を掴めるようになり、涎の問題も改善したという。また6歳から話すことができず、3年間治療をうけた少年は、以前に物理療法や言語療法などを行ったにも関わらず大きな進展は見られなかったが、舌針を行うことによりいまでは言葉をつかって意思表示ができるようになったという。
孫介光は舌針について、女性の内分泌の問題などさらにさまざまな疾患に対して対応ができるとし、今後さらに研究を進めたいとしている。
出典:新華社通信 2004年8月13日
担当:山之内 淳
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