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鍼灸を使って禁煙する試み
遼寧中医学院附属鍼灸科の馬英教授は、鍼灸を使って禁煙させることが有効であるとして、広く中国国内で広めることを訴えている。
37歳の朱さん(女性)はタバコ暦10年、また60歳の李さん(女性)もタバコ暦33年だが、今まで薬などもつかって様々な方法で禁煙を試みたが、結局失敗し、イライラしたりするなどの症状が顕著になってきた。そこで2004年8月から鍼灸による禁煙法を導入し、1ヶ月の治療期間で1日半箱のタバコを完全に断ち切ることができ、さらに禁煙後もイライラするなどの精神的症状が見られなかったという。
馬教授によると、鍼灸を使って禁煙すると、神経系統を調節するだけでなく、肺の功能も改善するメリットがあるという。さらに、いくつかの経穴に「短針」を埋め込み、タバコが吸いたくなったとき患者自身にその部位をマッサージしてもらうと、タバコを吸いたいという欲望を抑える事ができるという。さらに定期的に鍼灸と経穴の按摩を行って、体全体の機能調節も行う。
もちろん最終的には喫煙者の意思に関わるところが大きいものの、それでも鍼灸が禁煙に果たす役割も大きいようだ。しかし馬教授によればこの治療法を知っている患者や、医師でさえもまだ少ないとし、喫煙大国の中国だけあって、ひろく普及させることが急務であるとしている。
出典:新華社 瀋陽 2004年10月18日
担当:山之内 淳
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