中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

中国国家中医薬管理局が行っていた「中国国家標準『経穴部位』改定」プロジェクトの結果報告会が1月10日に北京で開催され、専門家による審査が行われた。
　現在、中国が定めた『経穴部位』は施行されて14年が経過しており、すでに実際の臨床実践のなかで、問題があることが指摘されていた。さらに中国・韓国・日本の3国の経穴部位に関しても違いがることが分かっており、標準化に向けて調整も進められていた。
　そこで、今回の経穴位置改定に関して、具体的には、太淵・陽渓など新たに17箇所に関して経穴基準点を設け、また一部の経穴に関しての骨度折量に関しても調整を行った。また陰包・翳風・箕門など7箇所に関しては定位法に誤りがあったとして、調整を行い、同時に今までの誤った経穴の図も修正を行った。経外穴の膝眼の削除も行っている。さらに、三焦経・任脈・督脈に関しては経穴の命名を統一した。
　中国の専門家の間では、今回の基準改定にあわせて、より科学的で厳密な定位の研究が行えるとして、研究・教育の分野での応用が規定されている。　

出典：中国中医薬報　2004年1月25日
担当：山之内　淳