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アメリカの医師が治療を放棄、中国の鍼灸にかけて
2005年5月11日の午後、アメリカからやってきたKathyは車椅子を押して上海中医薬大学付属曙光病院(浦東)の伝統中医診療中心外来を訪れた。車椅子に乗っているのは、彼女の娘Corrie,30歳。15年前、交通事故に遭い、大脳に致命的な損傷を受けた。その結果、知能が3歳から4歳程度の幼児のレベルにまで落ち、言語や行動に大きな支障が出た。その当時、左側の脳に脳内出血がみられ、2ヶ月にわたってこん睡状態が続いた。奇跡的に意識はとりもどしたものの、言語能力に障害が見られ、表情に関しては泣くことしかできなかった。首は90度に曲がったままで、右側胸部に接近したまま。アメリカ各地の病院を転々とするものの、どこの病院にいっても治療を放棄され、大脳の回復を願う両親の願いは到底かなえられなかった。
そんななか、Corrieの兄は1998年に仕事で上海にやってくる。そんななかで、上海中医薬大学付属曙光病院にいる鍼灸科副主任沈衛東副主任にめぐり合い、2005年3月にKahtyは娘を連れて、上海にやってきた。病院の近くにマンションを借りて、上海での治療を決心する。
2005年4月から毎週5回、半時間の治療を病院で行う。その結果、今まで起こすことのできなかった頭が徐々に起こすことができるようになった。治療費もアメリカで1回80米ドルから120米ドルかかるところが、こちらでは7元から20元程度ですみ(100円から300円)患者側としては喜ばしい限りだ。今後さらに治療を続けて、根気よく回復に望みをかけたいとする家族。病院も証明書を発行して、3ヶ月のビザを1年に延長、彼女の鍼灸による治療はまだまだ始まったばかりだ。
出典:東方早報など
担当:山之内 淳
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