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中医学を使って脳死から奇跡的に復活を果たした香港の女性記者 

イギリスで列車事故に遭い、一時は植物人間状態となり、イギリスではすでに脳死であると診断された香港の鳳凰衛星テレビの女性記者劉海若さんの故事は、中医界では大きな話題となっている。その当時、劉海若さんは入院先のイギリスの病院から北京の病院に転院し、中医学を含めた総合的な治療を行った。
 こん睡状態の彼女の治療に当たったのが北京の主治医凌峰医師で、鍼灸治療も北京の中医師が行った。そのほか安宮牛黄丸などの生薬を使った治療、西洋医学の治療などを併用し、社会復帰のためのリハビリも行われてきた。2005年4月8日には広州にある広東省中医院脳血管病センター設立の式典に出席し、自身が中医学によって啓発された体験を語った。その当時のイギリスの主治医に会うと、医師たちは彼女の回復に奇跡としか思えないとコメントしたことを話し、人間自身には強力な生命力とそれを調節する力があることを自身の体験を交えて紹介した。今回、広州を訪れたのも、この機会に広州の老中医たちとめぐり合い、脈などを診察してもらってリハビリ用の方剤を処方してもらうのが目的。
 現在、彼女はほぼ自分の生活は自分で行えるようになっている。ただ、短時間の記憶力がまだ完全に回復していないために、リハビリを繰り返している。北京では、香港の鳳凰衛星テレビが彼女のためのオフィスを設立し、今後健康問題を中心にしたテーマでメデイアの世界で復帰する日が近い。 

出典:新聞晩報 2005年4月9日
担当:藤田 康介


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