中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

中国国内で初めて、心臓弁置換手術で針麻酔が使われた。この患者は、安徽省出身の24歳の女性で、上海仁済病院で手術は行われた。
　手術をうけた患者は、経済状況が思わしくなく、1万元（13万円程度）にも及ぶ麻酔に伴って発生する手術代がとても負担できず、そのため針麻酔が使われた。
　手術を担当した麻酔科の王祥瑞医師によれば、針麻酔を心臓病の手術に用いるのは、技術的にも難易度が高く、さらに患者は比較的浅い睡眠状態で手術に耐えなければいけないため、時には手術中に医師と患者が会話を交わすこともあるという。
　針麻酔を行うと、安全で副作用が少ない、回復が早いというメリットがあるが、すべての患者に応用することができないという欠点もある。さらに、痛みに患者が耐えることができるかというリスクもあり、一般には14歳以上で、医師と十分に協力できる患者でなければ、実施は難しいとされている。また、手術が行われる時間も短くなければいけない。　

出典：青年報　2005年7月21日
担当：山之内　淳