中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　結核患者の増加は、世界的な問題になりつつある。中国でも最近、一時はかなり減少した肺結核患者が再び増え始めている。その中で、活動性肺結核患者は現在中国に600万人いるといわれており、その病人の多くは中西部の農村地区に多いことが、先日銀川で開催された全国脊椎と四肢骨関節結核病治療研究討論会で発表された。
　この中で、北京結核病胸部腫瘍研究所の専門家林羽教授らによると、農村地区では青年・壮年世代を中心に結核患者の死亡率が高く、地区によっては結核によって死亡する患者数が、全死亡者数の48%を占めるところもあるという。中国では、毎年13万人が結核によって命を落としており、伝染病や寄生虫によって死亡する患者の総和よりも多い数となっている。
　結核の初期の症状は、微熱に食欲不振、体が痩せる、盗汗などでこれらの症状が見られてたら、すぐに病院で検査を受けるように呼びかけている。　

出典：青年報、新華社　
担当：山之内　淳　整理