中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　2004年1月に中国とフランスの両政府は、新しい伝染病の予防のために、中国科学院上海パスツール研究所の設立協議をはじめた。そして2004年8月30日に上海市政府・中国科学院とパスツール研究所が合作のサインをして、10月11日にいよいよ上海パスツール研究所が正式にOPENする。
　1887年にルイ・パスツールによって設立されたパスツール研究所は、ノーベル賞受賞者8人を輩出し、B型肝炎やエイズなどの研究に成果を挙げている。パスツール研究所の上海でのおもな研究は、ウイルスや免疫に予防接種に関わるもので、健康に関わる研究や教育も行う。今後、300人体制の研究者規模となり、フランスからも10人前後の専門家がやってくる。とくに中国の現在の実情から、ウイルス性の伝染病の研究と臨床に力を入れる見込みだ。アジアで最大規模のウイルス関係の研究所を目指す。　

出典：東方早報　2004年10月8日　
担当：山之内　淳