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中国衛生部、食品衛生に警告、寄生虫病が大幅増加
中国衛生部は2004年第6回目の食品衛生予防警告公告を発表した。それによると、最近中国全国で食品の衛生管理を怠ったために発生する寄生虫病の報告が急増しており、注意を促している。特に刺身などの生ものや十分に加熱されていない肉などの食品に問題が多いとしている。
具体的には刺身や生魚をつかった「生魚粥」、アルコールに浸しただけの蟹や蝦料理、十分に加熱されていない焼肉や「しゃぶしゃぶ」などの鍋料理には特に注意が必要だとしている。さらに、生魚を触った手で、他の物品を触ったり、まな板を使い分けなかったり、生ものを置いた皿に、直接食べる食品を一緒に置いたりすることもしないように呼びかけている。肥大吸虫や住血吸虫などの患者が地方を中心にまだまだ見られる中国では、食べ物の衛生管理が何よりも大切だ。
不潔な食物が原因で感染した寄生虫病の場合、例えば住血吸虫なら肝機能障害や肝臓肥大、肝硬変腹水などの症状が見られ、重篤な場合は死亡するケースも少なくない。そこで衛生部の公告では食品に関して、以下の点に十分に注意するように呼びかけている。
1.生ものや十分に加熱されていない魚、蝦、蟹類を食べない。
2.生水を飲まない。生野菜を食べない。
3.生ものを盛り付けてある皿にある食べ物は直接口にしない。
4.生ものを犬や猫に食べさせない。
5.生ものを切ったりしたまな板は十分に消毒させること。
出典:東方早報 2004年10月18日
担当:山之内 淳
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