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上海で脂肪肝の発生率が5年で10倍に 

 2004年夏に上海で開催された「脂肪肝の最新の研究進展学術会議」にて、最近の5年で上海での脂肪肝の発生率が50倍にふえ、低年齢化が進んでいることがわかった。とくに若い女性と児童の発生率が急増している。
 現在、上海人の脂肪肝の発生率は20%で、その多くは肥満が原因となっている。上海市第一人民医院脂肪肝診治センター、第二医科大学公共衛生学院、仁済医院と楊浦区中心医院などの医療機関の調査によれば、男女別には男子が21.1%、女子が20.5%の割合となっており、すでに上海ではウイルス性肝炎に次ぐ発生率と成っている。しかし検査を受けていない市民も多く、最終的には40%を越えるものと見られている。
 上海の脂肪肝の特徴として、アルコールに因らない脂肪肝が全体の88.78%を占めており、アルコールによる脂肪肝は4.53%に過ぎない。ここから分かるように、脂肪肝の主な原因は肥満となっている。さらに食生活の変化に伴って、ホワイトカラーや児童、女性の脂肪肝患者が増えている。さらにファーストフードをよく食べる子供の場合、脂肪肝の発生率は高まっているという。上海の瑞金医院では、上海のある書籍の貿易会社の社員に対して検査を行ったところ、80%の割合で脂肪肝の社員が発見された。
 脂肪肝を放置しておくと、最悪の場合、肝硬変に変化するが、早期に治療すれば治すことも可能であるとして、食べ物のバランスを考えて運動を増やすことが先決であるとしている。 

出典:東方早報  
担当:山之内 淳


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