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安徽省で流行性脳膜炎、61人が感染5人が死亡
安徽省衛生廳が29日、安徽省蕪湖・巣湖・合肥・安慶・滁州などの学校で局地的に流行性脳膜炎が流行していることを発表した。すでに5人が死亡し、7人が隔離されている模様。その大部分は学生で、教育部と衛生部が対策に乗り出している。
今回の流行性脳膜炎の原因は、C群脳膜双球菌という比較的最近発見された病原菌で、安徽省では広く見られる。一方で、A群流行性脳膜炎の予防接種だけでは予防できず、今回の局部的な流行が起こったとみられている。本疾患の予防にはA,C,Y,W135の4群混合多価ワクチンが有効とされている。またC群に関しては、伝染力が比較的強い。
安徽省衛生廳によれば、2004年12月20日から2005年1月28日まで、安徽省で発見された流行性脳膜炎の症例数は61例、そのうち治癒したのが49例、現在隔離されているのが7例、死亡したのが5例となっている。年齢は13歳から18歳までの小中学生が中心で、全体の77%を占めている。
安徽省では、今年流行性脳膜炎の患者数が例年より多い。去年は14例しか報告がなかったが、今年はすでに61例に達しているほか、11の市の22の県(区)で患者がみられる。C群の病原菌が発見されたのは、2003年9月の青陽県以来。そこで、安徽省では各学校に対して、呼吸器疾患など伝染病に関しての観測を強めるように通知を出した。また、学生宿舎などにおいても、部屋の換気を励行するように呼びかけている。
出典:東方早報 2004年1月30日
担当:岸田 憲次
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