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上海、市中心部の市民に増えている癌
上海市疾病コントロールセンターが発表した調査によると、中国全体から見ても上海市における癌の発生率が以前高い状態にあることが分かった。その主な原因として、タバコと肥満が挙げられている。
現在上海における癌の発生率は、欧米のレベルに迫っている。2002年には10万人に対して312人の癌患者が発生しており、65歳では癌が発生する危険性は10.44%、75歳では21.13%となっている。これはいずれも中国全体の水準からすれば発生率が高い。
さらに地域別にみても、黄浦・盧湾・長寧・静安・徐匯・虹口・楊浦・普陀・閘北など市中心部の発生率が明らかに市内近郊地区よりも高くなっているが、これは主な原因に中心地区人口の大幅な高齢化が考えられている。
男女別では、周辺地区に住む男性の方が中心部に住む男性よりも癌になる危険性は2.84%高いのに対して、女性では逆に周辺地区の法が2.35%低い。これは、市中心部に住む男性を中心に喫煙者が減少しているのに対して、女性は中心部に住む人を中心に運動など健康管理を怠っている人が多いという分析をしている。
女性では乳癌が急激に増加している。ここ30年で上海人女性の乳癌発生率は2倍になっており、すでに先進国の水準に近づきつつある。一方で、肺癌の発生率もここ数年増えており、喫煙率が下がらないのも大きな原因の一つだ。そこで上海市では地域ぐるみで癌患者に対してケアが行えるように、長征病院や閘北区彭浦社区衛生サービスセンターが協力して上海市ではじめての『癌症姑息治療と健康社区支援センター』を設立した。
出典:新聞晩報 2005年4月12日
担当:岸田 憲治
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