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中国で職業病を患っている人2億人
4月19日に北京で開催された第10回職業病呼吸器系疾患国際会議にて、現在中国国内で人体に影響をもたらす汚染物質を排出している企業は1600万社に及び、そのために2億人の労働者が職業病を患っているというデータが明らかにされた。
『北京青年報』の報道によれば、衛生部からのデータとして、全国の各種職業病のうち、塵肺が最も多く、その割合は職業病全体の80%に及ぶ。1950年代末から現在まで、中国国内で発生した塵肺患者の数は58万人で、この数は中国以外の国の塵肺患者の数の合計に相当する。そのうちすでに14万人が死亡し、現在44万人の患者が苦しんでいる。ただ、関係部門によれば、実際は定期検査を怠っている労働者が多いため、その数は10倍に膨れ上がり、100万人はいるといわれている。
最近の特徴として、職業病が都市部から農村へ広がっている。さらに中国東部沿岸地区から西部内陸部へ広がっており、早急の対応が求められている。
出典:『羊城晩報』2005年4月20日
担当:岸田 憲治
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