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熾烈な競争を繰り広げる上海の民間病院
日本でも大病院の有名な教授に診察してもらおうと思ったら、それこそ一日がかりの大仕事となるが、この状況は上海でも同じで、各分野の「名医」と呼ばれる専門家に診察してもらおうと思えば、最悪何ヶ月も前から予約を入れる必要があるケースもある。これら専門家の多くは、「三級甲クラス」とよばれる市クラスの大病院に属しているため、特に上海の場合、中国各地から患者がやってくる。こちらはほとんどメデイアなどで宣伝されていない。
これに対して、上海では最近民間病院が急増しており、こちらは、婦人科や消化器科など特色をもたせて、テレビや雑誌、ラジオなどで大きく宣伝をして患者の獲得に必死だ。そこで、民間病院では、総合病院に並ぶ患者をターゲットに係員を送り込み、待合室で患者を獲得合戦を繰り広げている。これが中国語で言う「医托」と呼ばれる人たちだ。しかし、中には事情にわからない地方から上海にきた患者を騙して、普通の総合病院でも1回の診察料が高くても100元前後なのに、200元~300元の高額の治療費を請求する民間病院もあり、トラブルのもとになっている。特に華山病院や中山病院など大病院には「医托」が多く集まっており、関係機関は騙されないように患者に呼びかけている。
出典:新聞晩報 2005年5月19日
担当:山之内 淳
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