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広東省で整備が進められるホームドクター制度
広東省では2010年を目標に、広東省全体の90%以上の住民が、徒歩10分~15分以内に各地区の住宅地区の衛生センターにやってきて簡単な病気が治療できるような制度の構築を目指す。いわゆるホームドクター制度に近いもので、身動きが不便なお年寄りの診察なども個別に訪問して行う。
現在、中国ではちょっとした風邪でも大病院にいく市民が急増し、大病院がパンク状態になっている。そのため、軽い疾患に関しては、住宅地区の衛生センターが治療を行えるようにすることが急務とされていた。広東省衛生部の調査では、大病院に訪れる患者のうち50%は大病院に来なくても十分に治療ができる疾患であるとしている。そこで、広東省では衛生センターでホームドクターとして活躍できる専門医師を訓練するために、全科医学教育をすすめている。これは、あらゆる疾患の基本的な処置ができるような知識を身につけた医師で、3年から4年の訓練期間が設けられる。すでにこの資格を広東省では3820人の医師が取得しており、2006年末までに各住宅地区の衛生センターに属する医師・看護士全員の資格取得を目指す。
出典:羊城晩報 2005年5月14日
担当:岸田賢治
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