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中国人男性の死亡原因、12%がタバコに関係
儀礼的にタバコが勧められるぐらいのタバコ王国である中国。2005年11月に北京で行われた「北京論壇公共衛生分壇」で英国オックスフォード大学の流行病学研究センターの陳●明教授が、中国でのタバコの喫煙率についての全国調査結果を発表している。
まず、中国の喫煙者の50%はタバコが原因で慢性疾患を引き起こし死亡し、さらに喫煙者の15.8%の人がなんとか命を永らえているが、それでも喫煙により寿命が8年から10年縮まっているとしている。非喫煙者を含む中国人男性全体では12%が喫煙が原因で死亡しているとしている。
もし35歳から44歳の間に禁煙に成功したらまだ自身の体への影響は少ないが、45歳から54歳の間にやっと禁煙に成功した場合、最悪余命が6年ほどに縮まる可能性もあると指摘している。
この研究では、中国疾病予防コントロールセンターの支持のもとで、中国国内の10の都市の50万人の市民を対象に喫煙に関する調査を行った
。地域は主に東側の沿海地域と西部の内陸部。この中で、男性の平均喫煙率は80%で、地域によっては90%に達するところもあることが分かった。またハルビンなどでは女性の喫煙率が他地域よりも高いという現象も明らかになった。
陳●明教授によれば、このままの傾向が続くと、2010年までに中国人男性のうち毎年100万人が喫煙が原因で死亡し、2025年までにはその数は200万人に増加、2050年には300万人になるだろうと警告している。(●:かねへんに争)
いずれにしろ、早急な対策が必要なのは確実で、さらに間接的な喫煙の危険性についてももっと討論される必要があるだろう。
出典:新聞晨報 2005年11月17日
担当:岸田賢治
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