中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　1月14日より、湖南省の6歳の鳥インフルエンザ患者の治療状況がインターネットで公開されている。湖南省児童医院で治療を受けている患者は、この病院で2例目の鳥インフルエンザ患者。湖南省のニュースサイトや中国児童健康網などでも映像が公開されているが、一時アクセスが殺到して、つながりにくくなるなどの障害が発生した。

　現在、この患者の様態は予断を許さないものの、安定しており、医療関係者の必死の治療が続けられている。

　主治医の報告によれば、現在この患者の左肺の90%、右肺の50%が機能していないと見られている。ただ、精神状態は安定しているとしている。隔離されているため、家族など一切接触ができず、看護師も方言が分かる人を使うなど、配慮が行われている。

　中国では現在8例の鳥インフルエンザ患者が報告されているが、決め手となる治療法がないだけに、日常生活で予防を十分に行うように呼びかけている。　

出典：『東方早報』2006年1月15日　
担当：岸田　賢治