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中国の結核問題、楽観できず 

 3月24日は世界結核予防デーだったが、中国衛生部の王隴徳副部長は、メディアの取材に対して、現在中国には450万人の結核感染患者がおり、毎年13万人が結核によって死亡している実態を明らかにしている。
 さらに、5.5億人が現在は健康であるものの、結核菌を体内に保持しており、もし抵抗力が弱ったりすればいつでも発病する可能性があるとして、注意を呼びかけている。
 また、結核感染者の死亡者のうち、その多くは農村部の貧困者であることも明らかにしている。

 450万人の結核患者のうち、145万人は伝染性のある肺結核患者で、これら患者1人につき、毎年10人から15人感染する危険性がある。しかし、実際に治療を受けている結核患者はまだ60万人しかおらず、楽観視できない現状だ。その多くは、貧困のため病院にいくことができず、事態を悪化させている。一方で、都市市民では、結核患者に対する無料治療制度も充実してきているが、農村の関しては、出遅れているのが現状だ。

 また、人々の生活習慣の問題も指摘されている。痰を吐く行為はまだまだ絶えず、とくに結核菌に関しては、乾燥した痰の中で6ヶ月から8ヶ月生き延びることができる。また、空気中に浮遊している結核菌も8日から10日間生き延びるとも言われている。人々のマナー向上を願いたいものだ。  

出典:新華社 新民晩報など 2006年3月27日 
担当:岸田 賢治

 

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