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上海で初めて、蛇の生の胆を食して寄生虫に感染した患者 

 4月4日、上海市の復旦大学付属児科医院で、13歳の少年が腹痛で入院した。浙江省富陽出身のこの少年は、その地区の風習として蛇の胆を食べると、目がよくなると信じられていて、今年の春節に生の胆を食した。その後、嘔吐や腹痛を訴えて、付近の病院を転々としたが、原因がつかめず、腹痛は悪化する一方だった。その後、手術して腹腔を検査したところ、寄生虫が発見され、蛇の胆に寄生していたのが原因と分かった。

 この寄生虫は、中国語で「舌形虫」(注:舌虫科の寄生虫)とよばれ、蛇・犬・猫など肉を食べる動物に寄生する。人体に入った場合、腎臓や肺などにも寄生し、最終的に命を落とすこともありうる。現在、中国で報告されている症例は10例ほどだが、上海市では初めて。 

 この患者の場合も、すでに肝臓・腸・腎臓・肺など多くの臓器での寄生が見つかっており、体重も24キロにまでやせ細った。最終的には西洋医学と中医学の両方を用いた治療方法で、現在は回復に向かっている。

 中国ではくれぐれも生ものを食さないように気をつけたいところだ。 

出典:青年報、東方早報 2006年4月5日 
担当:山之内 淳


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