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点滴製剤に異物、中国杭州で9人が異常反応
チチハルの偽医薬品問題に続き、今度は浙江省杭州で、劣悪な点滴製剤を使用して、患者に異常反応が出て大きな問題になっている。
この事件は、2006年5月28日に浙江省中医院で、同じメーカーの塩化ナトリウム・ブドウ糖製剤を使った患者が点滴後9人に異常反応が発見され、杭州市食品薬品監督管理局では、このメーカーの点滴製剤の使用を停止させた。
問題の塩化ナトリウム・ブドウ糖製剤は、石家庄第4製薬有限公司が製造したもので、薬品検査報告書では、この中に異物が混入していたことが報告されている。
患者の家族の証言によれば、5月28日朝8時ごろ、入院病棟で点滴をはじめて約30分後に、嘔吐や、手足が痺れるなどの症状が見られたという。同じ病室の他の患者6人に関しても、同じような症状が見られ、嘔吐や失禁、心拍数が異常にあがるなどの症状がみられた。
病院側では点滴を即中止したものの、一部患者では、肝機能が低下している。
杭州市では、この製薬会社が製造している塩化ナトリウム・ブドウ糖製剤の使用を禁止したが、関係部門のよれば、杭州市で医薬品を採用するにあたって、すべての医薬品に関しての検査を行うことは不可能だとしている。
石家庄第4製薬有限公司は中国でも有名な大手製薬会社。現在、検査が進められ、最終結論が待たれている。
出典:青年報 2006年6月7日
担当:岸田 賢治
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