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ホームドクター制度の整備を進める上海市
中国では、1級病院・2級病院・3級病院というように級別に病院を分類し、その役割を明確化している。1級病院は主に地域医療を担当し、ホームドクターとしての役割を果たすことになっている。3級病院は研究や難病の治療を行う総合病院。
さらに、予防医学の分野でも非常に大切だ。1級病院の多くは、住宅地の中に点在し、「社区衛生服務中心」として機能を発揮する。
そこで、上海市では「家庭健康責任制度」をつくり、この社区衛生服務中心の機能強化を目指している。これまでに、146箇所の社区衛生服務中心が家庭健康責任制度の中に組み込まれた。
社区衛生服務中心の医師はホームドクターとしての役割を果たすため、「全科医師」の資格を取得し、これに看護師や公共衛生医師など7人でグループを組み、1万人程度の住宅地を管轄する。これまで、上海市では33箇所の住宅地で、156組の医療関係者による医療グループが結成され、住民の健康に貢献している。
上海市長寧区の場合、まず各家庭で健康に必要な注意事項をチャックし、0歳~2歳の幼児がいる場合は、無料の健康診断を行うほか、大人も年1回の無料の健康診断を受けることが出来る。また、各家庭は医師の携帯電話番号を保持し、いつでも健康相談が行えるようになっている。
出典:青年報 2006年6月3日
担当:岸田 賢治
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