中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　李世珍先生がこの４月に逝去された。享年77歳。今年（2005年）８月の第３回日本中医学大交流会に講師として来日された李伝岐先生が伝えられて，明らかになった。
　李世珍先生は，日本を特別に愛し，２度にわたって来日された。３年前の2002年７月には炎天のなか40日にわたって25箇所で講演活動を行い，若い鍼灸師たちに深い印象を与えた。そのときの強い印象と李世珍先生の針の真髄を広く知ってもらうために，『中医臨床』臨時増刊号のムック『李世珍の針』が発行されたのである。李世珍先生のご逝去は大変残念であるが，残された李氏家伝針灸の５代目後継者・李伝岐先生がこれから李氏家伝針灸を継承・発展されてゆく。日本の若い鍼灸師もともにこの針を共有財産として，継承・発展させていきたいものである。

　

出典：東洋学術出版社
担当：編集部