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エイズによる下痢治療に応用される灸法

エイズ治療の中医学的治療の研究を進めている河南中医学院のエイズ研究所では、12月3日にこれまでに進められた研究成果について発表した。

 河南中医学院では、まず2000人もの患者に対して症状についての分析を行い、これまで西洋医学で行われた症状研究とは違った中医学的側面から検討を加えた。この中には病因病機の考察も含まれている点では、世界的にも珍しい研究といえる。

 さらに、注目すべきなのはエイズウイルスをもっているキャリアに対しても、中医学を使って早期に治療を進めて、発病を遅らせる研究も行っている。

 また、灸法を利用したエイズによる下痢症状の緩和の研究も行われた。一般に、エイズ患者は、免疫力の低下や体質の変化にともない、下痢を引き起こしやすい。甚だしい場合は1日に20~30回も下痢を起こすことがあり、体力の低下を導き、死亡する場合も多い。

 そこで、薬を使わない治療法として、灸法が注目され実際に患者への応用も進んでいる。いずれも成果は上々で、とくに操作方法が平易であるため、臨床の第一線で応用される可能性が高いとして関心が集まっている。 

出典:新華ネット 河南 2005年12月4日
担当:山之内 淳


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