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生薬の価格動向
生薬の交易では千年の歴史をもつといわれている河北省安国市は通称「薬都」と呼ばれている。市内には生薬にかかわる遺跡が各地に残り、当時の面影をしのぶことができる。この安国市には今でも生薬市場があり、交易が行われている。その中から現在の生薬の動向を見ることができる。
いくつか例を挙げてみる。甘草は野生の品種に関しては既に採取しつくされ手に入らない。一方で栽培技術が進歩し、品質は向上しているとのことだ。一般に2年から3年で収穫される。価格は1キロあたり5.5元から9元前後。白朮はSARSの時期でも品薄になるなど需要は旺盛だが、南方では冠水に遭い、値段は上昇気味。価格は南方産で1キロ14-16元、北方産で1キロ8-9元。北沙参は今年に収穫されたものが入りだしてる。内蒙古、山東省、河北省などの産品が安国市の生薬市場に入っている。価格は1キロあたり10-12元。板欄根は去年のSASRで品切れが続出した品目の一つ。おかげで今でも在庫がない状態。価格は落ち着いており、1キロあたり4-5元が相場。防風は中国各地で栽培が行われているが、今でも相変わらず栽培するのが難しいといわれている。関防風で1キロ当たり50-52元、冀防風で20-22元。蛇床子は天災の影響をもともに受けているようだ。今年は南方では天災でほぼ収穫されず、また北方でも干ばつのために収穫量が減っている。価格は1キロ当たり10元から11元にまで上昇しているということ。SARSのときに注目を浴びた金銀花もまだ品不足の状態から完全に脱出していない。キロあたりの価格では1級品では65元、2級品では50元、3級品では40元で、去年と比較すると倍の価格上昇になっているとの報告だ。
出典:中国中医薬報より抜粋
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