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絡病研究と針灸基礎理論研究に力を入れる方針の中国
中国科技部は、今後5年以内に「絡病学説と針灸理論の基礎研究」に力を入れる方針を明らかにしている。
現在、中国国家が進める研究プロジェクトの一つである「973計画」で、すでに脈絡-血管システムの診断基準を定め、循環器系の疾患へ絡病学説の応用を図る動きが始まっている。さらに、針灸理論の基礎研究に対して、西洋医学からも専門家が加担し、基礎研究の強化が行われている。これまでの中医学の流れからすれば珍しい動きとも言える。
昨今、中国では循環器系の疾患や糖尿病などが増えているが、この中で中医学を応用した新しい理論の開拓が議論されている。その中で、河北省以嶺医薬研究院と上海復旦大学、北京阜外医院、中山大学などが研究に取り組んでいる。この中で、これまで中国では経絡のうち、「経」に着目して研究を行ってきたが、「絡」に関しては十分に研究が行われてこなかった。絡学に着目した中成薬として「通心絡」など5種類の中薬が、中国で新薬として認可されている。
また、王永炎院士を中心とした専門家のグループも、中国国家中医薬管理局の研究課題として、「絡病理論とその応用研究」で研究を進め、中国で初めての系統立った絡病理論として、注目された。
出典:新華社 2006年6月
担当:山之内 淳
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