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江西省で臨床針灸のネットワーク設立プロジェクトが始まる
中国国家中医薬管理局では、中医学の特色を活かす治療を広めるために、江西省に臨床針灸のネットワークを設立することを明らかにした。
江西省衛生廳では、2006年4月に江西省中医院針灸リハビリ部を設立することを決め、これを中心に省内47箇所の中医医院針灸科を基点とするネットワークを形成させようとするもの。
中国の針灸では、北部の天津が針の分野で先を進んでいるが、江西省では、南方にあるという特色を活かして、灸法に力を入れた発展を目指す。江西省中医院では、これまでに「南方灸法研究所」や「南方灸療法中心」を設立させた。今後、数年間の努力で、「北看天津針、南看江西灸」と呼ばれるように発展させていきたいとしている。
この江西省の臨床針灸のネットワークでは、各病院の協力関係を緊密にし、インターネットを通じて各病院の針灸治療の特色を共有しあい、難病に対しても広く討論が行えるようなプラットフォームを建設する。また、針灸で治療効果があがった症例に対しても、情報を共有するというもの。すでに政府からの予算もつき、江西省衛生廳と江西省中医院がプロジェクト起動のための会議を行っている。
最終的には、現在中国で最近問題になっている治療費の高騰などの社会的問題に対して、効果的な治療法によって少ない対価で治療できるようにするのが目標だ。
出典:中国中医薬報 2006年6月16日
担当:山之内 淳
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