中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　2月下旬に開催された2004年全国中医薬工作会議で、衛生部副部長兼中国国家中医薬管理局局長の余靖氏によると、中国政府はすでに拡大しつつある中国でのエイズの現況に関して、中医薬を積極的に導入する方針で具体的な計画に入っていることを発表した。まず2004年度中に河南省・湖北省・安徽省・広東省など5省を中医学ならびに中医学・西洋医学を併用したエイズ治療を導入し、また農村地区で特に経済的に困難な農民などのエイズ患者に関しては、無料で中薬を配布することにしている。背景には経済的にも環境的にも十分に治療を受けられない農民の実情がある一方で、中医薬ならば貧困地区においても比較的医療費も安く済み、僻地でも生薬が手に入りやすいというメリットがある。その為、中国政府も積極的に研究を進め、中医薬を使ったエイズ治療に関して取り組んでいきたい構えだ。　

出典：「東方早報」2004年2月22日より抜粋　
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