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42種類の中成薬で人工牛黄の使用禁止 

 高価な生薬として有名な天然の牛黄は、現在資源が不足している。実際、「安宮牛黄丸」などの方剤を元に作られた中成薬は非常に高価だ。その為、一部中成薬では人工の牛黄を使用している。しかし価格意外でも、中医学的、薬理的にも効能も違うため、完全に置き換えることは出来ないのが現状だ。そこで中国国家食品薬品監督管理局では、3月31日に通知を出し、「安宮牛黄丸」など重篤患者に用いる中成薬42種類において人工の牛黄の使用を禁止するように規定した。
 この規定によると、国家薬品標準処方や、国家薬品監督管理部門批准の新薬のうち、牛黄を含むものに関しては、天然牛黄の代わりに体外で培養された牛黄の使用は認めるものの、人工牛黄の使用は禁止する。現在中国では1972年より人工牛黄、培植牛黄、体外培育牛黄の3種類が使われてきた。このうち今回から人工牛黄の使用が禁止になったわけだ。
 さらに、中成薬の中に書かれる説明書に関しても、どの種類の牛黄を使っているか明記することを義務付ける。
 現在、中国で発売されている中成薬のうち、650種類の中成薬で牛黄が使われている。今回の規定が適用されるのは2004年6月30日から。
(参考)
牛黄は、簡単にいえば牛の胆嚢結石だ。中医学では、清心・開竅・豁痰・涼肝・息風・清熱・解毒などの効能がある。熱病による神昏・中風痰迷・癲癇発狂・咽喉部の腫れ・痛みなどに使われる。 

出典:新華社 2004年4月1日 
担当:山


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