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尿毒症で使われる薬浴法と浣腸法 

 慢性腎不全の患者の治療に、中医薬を用いる方法は中国ではかなり有名だ。病院によっては経皮的腎生検による組織診断をもとに、患者の弁証を組み合わせてかなり処方を組んでいるところもある。中医学治療で注目したいのは、内服薬の治療のほかに、外用薬の応用である。
 中医学のよる透析法ともいえる外用薬の応用のひとつが、薬浴法だ。これは開腠泄濁法を使うことにより、温熱系の薬で肌に刺激を与え、薬浴により体内の老廃物を除去し、排毒しようというやり方だ。特に、悪心や嘔吐が激しい患者などに使われる。また慢性腎不全の患者によく見られる脾腎陽虚で、湿濁が体にたまっている患者に関しては、なかなか体から抜けない湿濁を除去する方法として、浣腸法が用いられる。大黄などの生薬、承気湯などの加減によって、通腑泄濁させ、邪去正安をはかる。これにより体内の毒邪の排出の促進をはかる。
 中国各地の各病院により、これら処方は研究されており、西洋医学の治療法と併用させて、少しでも西洋医学による副作用が少なくなるように、また貧しい患者のために医療コストがかからないように工夫されている。 

出典:新民晩報2004年4月6日から整理 
担当:藤田 康介


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