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医師、昇進する前に必ず地域医療へ貢献へ、上海 

 中国の医師は、中医学でも西洋医学でもまず医師に国家試験に合格したあと、住院医師を担当し、試験を受けて主治医、副主任医師、主任医師とランクが昇進していく。そのため、「医師=一生試験」と揶揄されることもたびたび。
 しかし主任医師の資格をもつ医師になると、普通の病院で診察してもらうには一苦労で、2ヶ月、3ヶ月も予約が詰まっている「名医」と呼ばれる医師たちも少なくない。いわゆる「老中医」といわれる中医師たちでも患者が殺到して、なかなか予約が取れないというケースがよくある。
 そこで2003年から上海市衛生局では、副主任医師以上の資格を取得するための条件として、最低半年間は地域医療に貢献しなければならない、という規定を設けた。これにより、農民や一般市民でも気軽に専門家クラスの医師の診察を受けれるようになり、少なくとも300万人前後の市民が恩恵を受けられるとしている。また医師も人々に密着した医療サービスについて勉強できるというしくみになっている。
 中国は病院にもランクが決められており、地域医療に貢献する1級病院から、2級病院、大学病院など研究・教育を司る3級病院まで、それぞれが役割を果たすようになっている。診察料も級が増えるに従って、高くなるようになっている。
 また中国の場合、中医師も西洋医師も医師としての資格・地位はほぼ同レベルにあるため、治療や検査に関しても大きな制限はない。 

出典: 
担当:山之内 淳


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