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上海の試み、「名中医工作室」
上海市民に本当の中医学による治療を受けてもらうために、上海市衛生局では、市内にすでに40箇所の名中医工作室を設置している。名中医と呼ばれるには、一定の臨床経験があり、人材の育成に貢献し、研究成果など総合的な背景から決められる。今回はさらに名中医と呼ばれるベテラン中医師のレベルを高めるために、上海市衛生局では40人のベテラン中医師から15人を選び、「上海市名中医工作室」の指定を行った。臨床現場での中医学の治療効果を高めるためである。
最近の中国の傾向として、中医学の科による専門化が進んでいる。そのため、たとえば患者が婦人科へ訪れたければ、中医婦人科を訪れることになる。これらの科にはそれぞれにリーダーとなるベテラン中医師がおり、その情報を知ることが患者にとっては不可欠だ。このように「名中医工作室」を設置することにより、患者は自分の疾患の状況からよりはっきりと診断してもらいたい先生を選び出すことができる。また病院側からしても、宣伝効果を高めることができるため一石二鳥ということだ。(写真は上海中医薬大学の腎内科教授、陳以平先生の工作室。工作室にはこのように看板が掲げられている。写真は山之内淳氏提供。)
出典:新聞晨報 2004年5月25日より抜粋
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