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上海でタイから輸入した「龍眼」の農薬が基準値を超える
最近、上海でタイから輸入した「龍眼」のうち、4月下旬から5月にかけて輸入されたもののなかに二酸化硫黄の含有量が基準を超えているのが見つかり、没収された。去年にも「毒龍眼」事件として取り上げられていたが、今年もまた見つかった。「龍眼」とは新鮮な桂圓のことで、中薬にも使われるほか、市民の日常の食べ物として常用される。中医学的には「龍眼肉」が生薬に使われるが、補心脾益気血の働きがあり、有名な処方には帰脾湯がある。新鮮な「龍眼」のなかの果肉は甘く、お茶などにも入っていることがあるほか、そのまま果物として食する。中国でも主に南方地方で収穫される。二酸化硫黄を使うことにより、防腐作用や殻の中の白い果実をさらに白くすることができるということだが、使いすぎると嘔吐や下痢などの中毒症状をおこす。今回発見された「龍眼」の二酸化硫黄含有量は中国の基準値の3倍。夏になり輸入果物が増える上海では、上海市工商局を中心に果物市場の検査を強めるとしている。
出典:新聞晨報 2004年5月28日より抜粋
担当:山之内 淳
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