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旱蓮草による口の渇きの治療
福建省永泰県嶺路医院の蘭友明医師たちのグループが、旱蓮草を使って高齢者の夜間の口の渇きの治療症例を紹介している。
50例の患者に処方した基本処方は、旱蓮草40g、生地12g、これに水を700㏄加えて30分煎じ、お茶の代わりに飲む。1日1剤を1週間続ける。
症例:62歳の女性、1993年10月16日に診察にやってきた。夜間に口や舌の乾燥を訴えて6年、ひどいときには夜も5-6回起きて、水で口を潤す。今まで10年にわたってさまざまな中薬を試したが、あまり効果が見られなかった。そこで旱蓮草40g、生地12gをお茶の代わりに飲み、1日1剤を1週間続けると咽の渇きの症状は軽減し、2週間後には夜間の咽の渇きはほぼなくなった。
写真は生薬として使われる状態の旱蓮草。旱蓮草は性質は甘・酸・平で肝・腎経に属する。効能は滋陰益腎、涼血止血の作用があり、女貞子を加えた二至丸などは有名。また火熱が内迫して血分にいき、血が脈の外に溢れ出すようなときにも使われる。
出典:『中医雑誌』2004年2月より抜粋
担当:藤田康介(写真とも)
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