中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　7月1日より、上海全市の23の中医病院および総合病院の中医科において『上海市中医病証護理常規』が施行される。中医病院では中医学ならではの看護の要求がある。たとえば、中医外科で使われる外用薬のケアや、湯液を患者に与えたり、また中薬を使った浣腸療法などその範囲は広い。また患者の状況を記録する際にも、脈や舌などの記述が必要で、これらは中医学の基礎的な知識が必要となる。そこで、『上海市中医病証護理常規』ではこれら基準を統一して、上海市内の他の病院でも同類の看護が受けられるように基準が定められた。 『上海市中医病証護理常規』には中医学の11の学科による300の病証が掲載されていて、例えば骨折に関しても、中医学の治療法に基づいた介護方法の規則が記載されている。上海中医薬大学附属曙光病院の看護部の話によると、看護に関わる操作や、記録のときに使う言葉のあいまいさを排除し、より規則にのっとったものにしていくという。（写真は現在建設が進む上海中医薬大学附属曙光病院の新しい病院、今年中には完成する予定だ。写真：山之内　淳）　

出典：新聞晨報　2004年06月19日より抜粋　

担当：山之内　淳