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広州に増えつつある早熟の子供たち
広東省婦幼保険院の内分泌科が1000例あまりの広州市内の児童子供たちを調査したところ、児童性早熟といわれる子供たちの発病率が、十年前の0.5%から1.3%にまでに増加していることが分かった。ここでいう児童性早熟とは、男児は9歳までに、女児は8歳までに第二次成長期があらわれ、さらに女児の場合は10歳までに初潮が始まることを指している。
広東省婦幼保険院の内分泌科にはたとえば7歳で乳房が明らかに発達した子供などがやってくる。そこで今回の調査で、研究グループは以下のような結論を出している。
まず、広州地区の飲食の問題が挙げられる。広州は、中国でも有数の養生や薬膳を重んじる地区で、親も子供たちに成長のために小さい頃から補剤などを多く与えるという習慣があるほか、ホルモンを含む健康食品を子供に与えるというケースが多く見られる。食品でも中国では海鮮料理などの材料にはホルモン系の物質が多く含まれているといわれている。さらに環境ホルモンの問題、農薬の使用が子供に与えている影響も無視できない。
中医学で医師が子供に生薬を処方する場合でも、補益剤の使い方は十分に配慮する必要があることは、言うまでもない。
出典:新聞晩報 2004年7月13日より
担当:山之内 淳
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