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中国、中成薬の功能表記を中医学用語に統一へ
中成薬とは、中国ではおなじみの顆粒やカプセルに製剤された中薬(いわゆる漢方薬)のことであるが、中国国家薬典委員会によると、2005年から出版される『中国薬典』では、中成薬の功能の表記はすべて中医学の用語を使うように統一されることになった。これにより、中成薬の表記には「降圧、消炎、抗菌・・・」などの西洋医学の用語は使えなくなる。その結果、患者が薬を選ぶときに、西洋医学の薬であるか、中医学の薬であるかの判断が明確になり、今とくに中国で問題になっている薬の濫用を防ごうというのが狙いだ。
たとえば、「牛黄降圧丸」という中成薬には現在は「清心化痰・鎮静降圧、肝火旺盛・頭暈目眩・煩躁不安・血圧に使う。」と表記があるが、これが改定後には「清熱化痰・清心安神、肝火および痰熱によって引き起こされる頭暈目眩・煩躁不安、高血圧病などによる上記の症状。」という記載にかわる。即ち、患者が鎮静降圧という言葉をみて、西洋医学の薬であるかのように勘違いをしてしまうのを防ぐ目的。
出典:新聞晨報 2004年7月21日より抜粋
担当:山之内 淳
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