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冬虫夏草の採取禁止令も役立たず、環境さらに悪化へ
2004年3月に、黄河源流にて歴史市場初めて流れが断絶する事態が発生した。これは生態系の悪化と深い関係がある。
実は、青海省では3年前より、毎年冬虫夏草の採取の禁止令を出している。その背景には、毎年禁止令にも関わらず、中国全国から10万人がやってきて、冬虫夏草の非合法な乱獲を行い、その結果草原などに穴があけ、すでに25万平方メートルの草原をすでに失ってしまった。これら草原は黄河や長江の水源として、環境面で非常に大きな意味合いをもっている。さらに地域の農業資源の枯渇を招き、貧困を加速させると警告を発している。ところが、草原の破壊は今でも続いている。
そこで、青海省の一部の地区では、公安や軍を出動させて、完全に山に入れないようにしていて、このような地区では環境面では大きな効果を発揮している。また許可証を発行して、冬虫夏草の捕獲者には草原を修復する費用を負担させる試みを行っているところもある。しかし、一部地区では、管理者が非法乱獲者に買収され、規制が進んでいないところもあり、生態保全に対する意識の欠乏が見られるとしている。
冬虫夏草は都市部では破格な値段がついており、さらには海外へも輸出されている。現在では、資源の枯渇が心配される天然の冬虫夏草に対して、人工の冬虫夏草も商品化された。
出典:新華社 2004年7月21日
担当:山之内 淳
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