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広州で喘息の偽医薬品で、2人が死亡
いかにも中成薬であるような名前をつけた偽医薬品をなにも知らない市民が購入して、広州で2人が死亡数する事件が発生した。この偽医薬品の名前は「複方川羚定喘膠嚢」、これを見ただけでは、中成薬のようなイメージを受けるが、実際には中身はステロイドなどの新薬の成分でできていて、盲目的に服用するとその副作用の危険性が十分にある。とくにこれら偽医薬品はインターネットなどで流通していて、90%の有効性があるなど、患者の心理をつかむような記述が多数ある。
広州市薬品監督管理局では、緊急会議を開き、広州市内の薬局に関して調査を行った。その結果、調査を行った16の薬局のうち4箇所で「複方川羚定喘膠嚢」が90箱発見された。
また最近では、正規の中成薬でもその使い方を十分に分からずに服用している市民が少なくない。中国の統計では、生薬に関しては243種類、中成薬に関しては233種類に関して、副作用の報告が出ているが、そのことを十分に周知されていない現実がある。また薬局で中成薬を購入する場合でも、上海市などでは薬剤師に相談してから、購入する規定になっているものの、実際そこまでやっている市民の数はきわめて少ない。感冒に関しても風熱か風寒か、せめてこれぐらいのアドバイスは薬剤師がすべきだと中医学の専門家たちは訴えている。そのため、中成薬を中医師の処方箋が無ければ販売できないように規制強化をする必要性が出てきそうだ。
出典:新聞晨報 2004年8月2日より抜粋
担当:山之内 淳
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