中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　北京中医薬大学の王琦教授の処方を元に、インポテツを治療するための新しい中成薬が上海雷允上薬業有限公司によって生産され、北京邁発市場予測有限公司により発売された。この中成薬の名前は「舒肝益陽膠嚢」で、その弁証方法が従来よりすこし工夫がされている。
　王琦教授によると、インポテツの原因は腎だけでなく肝も関係があるとしている。臨床による調査の結果、腎虚が関係するインポテツは調査全体の7.06%に過ぎず、大部分が肝鬱と肝鬱＋瘀血が原因であるとした。そのため、使う生薬も蒺藜・柴胡・蜂房など15種類が使われている。すでに北京中医医院、解放軍空軍医院、江蘇省中医院などで臨床試験は終了し、疏肝解鬱、活血化瘀、情志の調節、体を強める作用があることが確認されている。　

出典：中国中医薬報より抜粋　
担当：山之内　淳