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中国、中成薬(漢方薬)の輸出に大きな障害、農薬と重金属問題
上海の大手製薬会社、上海雷允上薬業有限公司がEUに輸出を試みていた中国製の中成薬(漢方薬)だが、すでに問題が多く発生して順調に進んでいない。今までに、多くの中国の大手製薬会社が輸出を試みたがほとんどが失敗に終わっているところから、外国に中国の中成薬を承認させるにはもうすこし時間が必要のようだ。
上海雷允上薬業有限公司が製造した中成薬のうち、中薬の原料や中医薬の健康食品などその多くが新しく制定されたEUの貿易規制にひっかかった形になっている。その理由は、重金属および残留農薬の含有量が基準をこえていたからという。
中国国内では、長期間にわたって中薬は食品もしくは食品添加剤、健康食品として扱われてきたが、EUでは最近新しい「生薬に関する法律」が制定され、中薬および中成薬は生薬類の製品として厳格に分類されるようになった。これが結果的に中国の中医薬製品がEUに進出する大きな障害になっているというわけだ。
そこで、上海で最大手の中薬輸出会社である上海中薬集団では2004年にはEUの新しい規定に沿ってイギリスに上海中薬集団イギリス公司を設立して対応している。上海雷允上薬業有限公司も中国国内にGAP種植基地をつくり、EUの新しい基準に合格する製品の開発研究を進めている。
出典:青年報 2004年10月19日
担当:岸田憲次
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